私立の小学校に通っている子の、2年生の時の担任の先生のお話です。
今は3年生です。
先生の配慮というか、知恵、工夫がすごいなと思ったお話です。
これくらいの年代って、まだ男女分け隔てなく遊びますよね。
しかし、3~4年生くらいになってくると、男女別れて遊ぶようにもなってきます。
遊び方が違ってくるのと、男女の違いを認識するから。ということもありそうですね。
早ければ2年生後半からそうなってもおかしくないですね。今は令和ですしね。
まだ男女仲良く遊べる子と、別れて遊ぶ子と出てくるわけです。
そうすると、
「からかい・いじり」
が始まりますよね。
そこから、いじめ。が始まることも、先生はもう知っているのでしょう。
私も経験がありますので気持ちや状況は理解できます。
しかし、せっかく男女分け隔てなく遊べる子を、無理に引きはがす必要もないですよね。
皆と仲良くして、人間関係の土台を作る重要な時期でもありますから。
そこで先生は、
その子だけ、その他大勢の子より、漢検を1級上先に受けて合格させておいて、クラスで漢検の勉強をするときは、その子だけ上の級を勉強できるようにしておいてはどうか。
という提案をお母さんにしたそうです。
クラスで漢検の勉強するときはその子だけ、7級のを勉強することになります。
その他大勢は、8級を勉強しているわけです。
だから、その子が休み時間に女の子と仲よく花摘みとかしていても、
〇〇くん、7級勉強してる、すごい!!
と、周りの皆が尊敬するようになるわけです。
よって、からかいがなくなるのではないかと、先生は予想されたそうです。
そして家庭でも頑張られて、無事に8級を先に合格したそうです。
そうして実際に、クラス皆で漢検の勉強をするときに、その子だけ7級の勉強をしているものですから、
からかい、いじりがなくなったそうです。
まだいじめには発展してなかったんですけど、先生はそれを予想して先手を打ったわけです。
このお話を聞いた時、すごいな!と驚きました。
さすが先生、工夫が際立っているなと。これぞ先生。ですよね。
知識を言うだけじゃなくて、自分の言いたいことだけを言うのではなくて、一人ひとりをしっかり見て関わっているからこそできることですよね。
自分の言いたいことを言うだけなら、誰でもできますから。
私も見習おうと思いました。
私は漢検8級、たぶん合格できなさそうです( ;∀;)