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11.15
Sat
お母さん以外の人の区別がつく
お母さんが安全基地であり、自分の心の支えであるからこそ、自分を大切にし、次に進める


逆に言いますと、
お母さん以外の人でも、なれなれしくして良い(身体が大きくなると問題が大きくなります)
安全基地がないということは、心の支えがないまま大きくなるということであり、自分を大切にできなくなります。
次のステップに進みにくいことが起きます。(不登校・集団行動ができないなど)

世間では愛着に関しては大きく取り上げられていませんので、こちらの親御さんも、
「この子は愛想が良い。他人にもよくなつくから、それなら私は関わらなくていいかな?自分の時間に充てようかな?」

と思ってしまっていたそうです。



前回の記事の続きです。
ここが、自閉圏内の子の親子間の愛着を築きにくくする箇所です。

本来であれば8ヶ月程度から人見知りが始まり、お母さんでないとダメ!な部分が多々出てきます。
こうして母子ともにクタクタになりながら、しっかりと愛着を形成・お互いの気持ちを理解しあうようになります。

自閉圏内といっても、全く親御さんに愛着を示さない子ばかりではありません。
もちろんお母さん大好きっ子もいます。時々大好きになる子、癇癪を起こした時だけに親御さんに対しても、むちゃくちゃをしてしまう子、など色々います。
詳細はかけませんが、自閉圏内の子の愛着形成は難しいかと思います。

※注意ですが、健常児の子育てでも、大変な時期はあります。子育ては大変に決まっています。
ネットなどでの情報化社会ですから、惑わされてママ友ランチも悠々とできるドラマのような子育てなどは想像しないでくださいね。腹をくくって子育てをすることが大前提での、教育ブログです。



こちらのお子さんに関しては、今、多少強引にでもお父さんお母さんでないとダメ!
というように教育してあげないといけない時期です。何かあるたびに、
「ママのつくったお弁当美味しいね」
「ママやパパにそんなこと言ったら、悲しんじゃうね(ママとパパのところに帰らなくていいと癇癪)。○○ちゃんが帰ってこなかったら、涙がたくさん出てきて、さみしいと思うよね。」

などと、詳しく、ここぞという場面でくどくど言い聞かせをしています。
知能が高い子では常に言い続けるとすぐに理解したり、相手の意図を理解して聞きませんから、ここぞという場面を周りの保育者が見極めて攻めることです。


こちらのお子さんでは、今の時点ではそんなに馴れ馴れしい部分はなく、人が居る公園も短時間でしたら連れて行きやすい子でした。人の区別が付いていない子では、公園に連れて行くのも大変になります。
それよりも、遊び方が乏しいこと、自然の事象に興味が薄く、では何に興味があるかといえば、
「他人がしていること」
でした。その他人も、知能が高い子ですから多少相手を選ぶ感じです。
なので、幼稚園などでは気づかれにくく、発達検査も数ヶ月後しか予約が取れていませんのでおそらく診断は出ないでしょう。

他人がブランコをしていれば、ブランコが良くなってきます。
ターザンロープをしていれば、それが良くなります。
「自分の意志で行動することが、少ない」

状態です。

幼児期は模倣をして学ぶといえども、模倣90%で、意志を育む教育をしてあげる必要がある、自閉圏内の子どもはそれだけでは不十分です。模倣をしながら成長するとはいえ、限界があるのが育てにくい子です。

よく考えてみるとわかるのですが、自分の意志・好きなものがないまま、就学を迎え、勉強や協同生活が始まったらどうでしょう?学校は勉強だけする場所ではありませんよね。
道徳、学級会、運動会、高学年になれば運営もありますし、中高生になれば、さらに意志は必要です。
自分の意志がないまま、模倣だけで大きくなる子は就学後とても苦労します。

模倣90%ですから、言語に関してもほぼオウム返しを応用している感じになっています。
オウム返しの応用が良い時期は3~4歳までです。言語も、育成が必要な子もいるのです。

多少の模倣をしながら、自分はこうしたいんだ!!と、周りに流されずに意志を貫ける状態にしてあげることが、こちらの可愛い女の子には必要だと、思いました。

続きますね。





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