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11.11
Mon
アスペルガー症候群と思われているお子さんの困り感
こちらの記事をわかりやすくしました。
このくらいは公開していこうと思っています。その子の情報ではなく、困り感の深い部分の話です。
言語でのやりとりは、その時、その子によって違ってくると思いますので、書かない事にします。

~~~~~
アスペルガー症候群と思われるお子さんです。

元気に挨拶もできるお子さんですとても良い事ですね。

療育を始めたのが4歳過ぎで、それまでどこに相談してもまともに取り合ってくれなかったそうです。
7月の末にうちに数回いらして、自宅は遠いのですが決心してくださり今月から月会員でスタートすることになりました。
7月にも、室内遊びで粘土をしましたが、11月、今月も再度その粘土をしたいとのことでしましたが、

「くさくてできない」

とのことでした。粘土はやりたいのだけど、本当に匂いがきつそうで、結局やって・・・とのことに。
感覚過敏がひどくなっている気がしました。
様子見の危機感を感じます。
広く浅く自動的に人が来る療育をしている施設にとっては、何も感じないのでしょうか。


親御さんの方では、8月からうちにくるまでの間は、外遊びをしっかりして真っ黒になるまであそび通したそうです。

癇癪は、なくなったそうです。遊びの力ってすごいですね。


負の言葉は沢山しっているけども、それ以外の言語理解が乏しいようで、それが困り感の元のようです。
それだけでなく、時間の概念が殆どないため、色々な困り感がそれによって引き出されているようです。

1分間がどのくらか、わからないようです。
今、4時であるとかそういう理解ではなく、1分間はどのくらいか、5分間はどのくらい・・・
というように、体感として理解が乏しいようでした。

なので10分間もわからないです。でも、言葉は普通に話せますので困り感があるようには見えない。(負の言葉が多いですが)
                          ↓
時間の体感がわからないので、「今」を生きている状況で、先の事も見えないですし、(予測)前の事も考える余裕がなく(反省できない)防衛手段で、キツクなる印象です。
今 がすべてで、今を楽しめないとすぐに癇癪が起きたりするのはそのせいでもあると思いました。
その子により程度は違ってくるでしょうが、よくあるアドバイスで
「見通しを付ける」とありますが、ここからきているかもしれないと思いました。 なのでそれだけでは、療育ではないということです。見通しをつけるだけでないということ。
園や学校での拒否も時間の概念のなさからくる部分も沢山あるだろうと、思います。
    
                         
 ↓
「楽しめる事柄が少なくなる」
ということが、起きてきます。

遊びを沢山していかないといけない時期なのに、遊び自体、しにくいのです。
今が全てで、今が自分にヒットしなければ拒否や癇癪になりますね。
未来の予想ができないため。あとどのくらい頑張れば、こうデキル・・・と予想ができないのです。

匂いにも敏感になってしまったら、粘土遊びができていたのに、できなくなるということ。
時間の概念がなく、不安になりやすいのに、それプラス感覚過敏になってしまったら・・・

今までできていたことができなくなるという事が、幼児期の早い段階で気づいたり、たまたま生活自体がその子に適していれば自然に良くなっていくでしょうが、やはりそういう環境が用意されるには親御さんが動くしかないように思いました。

結局、遊びが、どんどん制限されていってしまうということです。
幼児期は沢山遊んで、能力を上げる・潜在能力を引き出す時期です。
遊びが乏しい幼児期を過ごしていれば、当然就学後、能力に凸凹がさらに生まれますし、本人は大変になってきます。
また、健常児でも遊びが乏しいと、就学後でも色々な事を制限される子になっていきますね。
なので、幼児期の療育と教育って、同じなんだな・・・と思わせる所です。


時間の概念がないということは、見通しができるように説明しても、あまり想像ができないということです。
なのでまず、時間の概念をつけてあげるといいかなと思います。つけてあげるとは変な言葉ですが、そこの能力をあげるように誘導するということです。

幼児期の時間の概念といえども、年長児くらいで時計が読めたり、わかったりしますのでそんなに早くはわからなくていいのですが、こういった子は、生活に工夫が必要になってきます。
今を生きているのですから、今の時間は時計を目で見ればわかります。(高機能児)
今の時間を知らせるのではなく、10分間・1時間という時間の間を体感させてあげるのです。

本当に小さい時からゆっくり過ごし、空の状態や明るさを確認させたり、太陽や月が出ている所をわざわざ見せる必要があると思います。
時間がたつんだ・・・ということを、五感で確認していくのです。
朝・・・空を見て、明るかったら、「今8時で朝日がまぶしいね」
などと、実際に目で確認させて言語にしていきます。
夕方・・・太陽がオレンジになったり、赤になったりしますね。
「太陽の色が変わったね。今4時だね。さっきから、8時間もたったね。」
同じく、1分間・30秒間などもこうして日常的にやり取りしていくと良いかと思います。

健常の子でもこれは必要ですが、困り感がある子はもっと必要です。
だから、ゆっくり過ごさないといけない・・・というのはここにあります。
忙しく園を過ごしていると、こんな会話は全くないかもしれません。私は、次男三男を園に入れませんでしたので、こういった会話は常に、低年齢からしていました。意識もしてなく、普通にゆっくり生活していると自然と出る言葉のようですね。


脳の能力をあげるにはやはり体を使った遊びをしていき、粗大運動から微細運動にいきますね。それを利用し、外遊び2~3時間→室内遊び+SST
にすると、教える事も、さっと入りやすいかなと思います。



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